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快適な住宅づくりの基礎 -

住環境と換気の重要性。

必要換気量の計算方法。

Q = M / ( C - Co )
Q 必要換気量(m³/h)
C 室内汚染物質許容濃度(m³/m³)
Co 外気汚染物質濃度(m³/m³)
M 汚染物質発生量(m³/h)
 

実際の必要換気量は、室内で発生している汚染物質の許容濃度と発生量が推定できれば、 上記の式によって求めることができます。

住宅の必要換気量(常時機械換気の場合)

人体から発生する二酸化炭素の濃度が高くなるとそれに比例して臭いや有害なガスの濃度も高くなります。 人間一人が快適な生活を過ごすための必要換気量は、一人当たり30m³/hといわれます*3)。 これは広さにすると7帖の部屋の空気が1時間に一回入れ替わるのとほぼ同じ量です。 また、住宅全体の換気を考えた場合、1時間に建物容積の半分(換気回数で0.5回/h)の量の換気が 必要といわれます*3)。概算規定として以下の表を参考にして下さい。

住宅全体
の換気量
換気回数で0.5回/h、または、
30m³/h*3)・人のいずれか大きな値
室別   室名 常時 使用時
給気量 居間、食堂、寝室、子供室などの居室 20〜30m³/h・人 -
地下室(納戸利用) 20m³/h -
排気量 台所 60〜80m³/h・人 300〜500m³/h 1)
便所、洗面所、浴室、洗濯所 各々20m³/h -

(出典:建築基準法より)

 1)ガス使用時の値で、レンジフードの捕集効率による。
 2)この表は、喫煙時や汚染物質が通常より多い場合を除く。
*3)ヨーロッパの対応は、一人当たり50m³/h、換気回数0.7回が基準と成りつつある。


■一般的室内汚染物質の許容濃度
一酸化炭素の含有量 10ppm以下
二酸化炭素の含有量 1000ppm以下
二酸化窒素の含有量 0.04〜0.08ppm(ピーク:0.5ppm)
ホルムアルデヒドの含有量 0.05〜0.2ppm
浮遊粉塵の量 0.15(mg/m)以下
ラドンの含有量 100(Bq/m)以下
体臭基準 臭気強度 2

(出典:ビル管理法建築物環境衛生管理基準)

用語解説

  • ※ビル管理法建築物環境衛生管理基準
  • ppm:100万分の1
  • ラジウム1g当たりの放射能3.7×1020Bp
  • 臭気強度6段階 2は軽度

臭気の測定法について。

空気汚染の一種である臭気は、化学的な測定が困難で臭気の測定は人間の鼻で行います。 こういった測定方法では個人差が大きく、測定者の状態によって異なった結果が出てしまいます。 こういった事から臭気測定は、ヤグローによって提唱された指数が一般的に使用されています。

■ヤグローの臭気強度指数
臭気強度の指数 示性語 説明
0 無臭 全く感じられない
1/2 感じられる限界 きわめて微弱で訓練されたものだけがわかる程度
1 明確 普通の人にわかるが不快ではない
2 普通 室内での許容限度(愉快ではないが不快でもない)
3 強い 不快
4 激しい 激しく不快
5 耐え難い 吐き気を催す

(出典:ヤグローの臭気強度指数)

ヤグローの臭気強度指数

空気は何で出来ているのか?

人間が生きていく上で最も重要なものの一つは空気です。私たちの生命は、 この空気の中に含まれている酸素を吸入して、新陳代謝を促し保たれています。 この大切な空気の組成を知り、人体に酸素を運ぶ血液中のヘモグロビンという物質について考えてみます。

■空気の組成
  窒素 酸素 アルゴン 炭酸ガス
内容組成 0.7809 0.2095 0.0093 0.0003
重量組成 0.7553 0.2314 0.0128 0.0005

※この他、一酸化炭素、ネオン、メタン、ヘリウム、水素が微量含まれる。

(出典:理科年表)

空気の組成
1.快適な暮らしのために
  1. 高原のような爽やかな住宅。
  2. 高性能住宅の熱環境。
  3. 体感温度と快適環境。
  4. 高性能住宅の秘密。
  5. 住宅環境の地域区分とQ値。
  6. 住宅性能と数値表示。
2.住宅の性能を上げるために
  1. 高耐久性と高断熱工法。
  2. 高断熱工法と熱貫流率。
  3. 高気密工法と計画換気。
  4. 気密性能の測定法と計算方法。
  5. 高気密住宅と計画換気。
3.不快な結露を防ぐために
  1. 不快な結露のメカニズム。
  2. 湿り空気線図の見方と結露。
  3. 相対湿度と露点温度。
  4. 室内の湿気発生原因。
4.綺麗な空気を取り入れるために
  1. 住環境と換気の重要性。
  2. 室内汚染と換気の重要性。
  3. 換気の種類と全室冷暖房。
  4. 換気の種類と快適性。
5.省エネルギー性能を判断するために
  1. オール電化と快適な住環境。
  2. 省エネルギーと太陽光発電。
  3. 太陽光発電の仕組み。
6.住宅のエコ度を判断するために
  1. 高性能住宅の経済性。

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